2019年6月19日
2019年6月19日(水)、第21期定時株主総会を開催し、5名の株主様から13件のご質問・ご提言を頂き、代表取締役社長が回答致しましたので、その要旨をお知らせいたします。
質問要旨 | 招集通知記載(7ページ)の減損損失計上の経緯、及び今後の見通しについて教えてください。 |
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回答要旨 | 2012年に約4億強の費用で、遺伝子改変マウス作製と霊長類飼育施設として神戸研究所Ⅱ期棟建設しました。今回の減損損失計上は、遺伝子改変マウス作製受託がCRISPR/Cas9という技術革新の影響で売上が30%減となったことから、この神戸研究所Ⅰ期棟及びⅡ期棟の遺伝子改変マウス作製に係る器具、備品、器械について減損損失を計上したものです。 今後については、創薬バイオベンチャーとの提携を強化し、施設の一部賃貸等も検討し施設の稼働率を向上させ収益率を向上させる考えです。 |
質問要旨 | 招集通知記載(19ページ)の役員報酬について低額過ぎるのではないか。表に現れない報酬があるか説明願います。 |
回答要旨 | 社外取締役の報酬については、株式会社免疫生物研究所と役員のクロス人事しており、報酬額について協議し一定額で決定しました。取締役の報酬については、連結子会社の役員を兼務することにより当社単体の役員報酬を軽減させています。もちろん、有価証券報告書の役員報酬開示基準の対象になるような高額報酬ではなく、表に現れないような不正・不当な報酬は得ていません。 |
質問要旨 | 子宮頚がんリスク検査のパピックスの広告宣伝の効果がどの程度あったか教えてください。 |
回答要旨 | パピックスの売上は、子宮頸がんリスク検査の普及が目的なのでそれほど大きくはありません。啓蒙活動の一環で実施しています。 |
質問要旨 | TGBS事業(アウトレットプラザ)の売上高のおおよその内訳を教えてください。 |
回答要旨 | 3割が自社販売、7割がamazonや楽天等の大手通販サイトによる売上です。 |
質問要旨 | 診断薬マイルストーン受領のリリースに業績への影響は軽微とありましたが、本当に軽微なのか教えてください。 |
回答要旨 | 東証の開示基準に基づきますと、当社の前期業績から業績に影響を与える金額は経常利益ベースで75百万円以下の場合「軽微」と記載しなければなりません。一般的に診断薬のマイルストーンは治療薬のマイルストーンとは違い10百万円前後です。また、販売ロイヤリティ収入についても、上市してどれくらいの期間で市場に浸透するか不明であることからも「軽微」という記載になりました。 |
質問要旨 | 当期予想利益はTGMの利益が上乗せされただけで既存業績の伸びがないように感じますが、既存事業に成長性に問題はないのか教えてください。 |
回答要旨 | 基幹事業のCRO事業の業績特性で、年度毎の変動が激しく凸凹しながら業績拡大トレンドを実現しています。一方、診断解析事業の業績予想は、コンパニオン診断サービス、臨床試験支援サービスが試験の特性から流動的です。TGBSセグメントのEC事業売上が消費税の増税の影響を受けると考えています。以上のことから厳しめの予算設定にしています。 |
質問要旨 | TGBSセグメントの存在意義について教えてください。 |
回答要旨 | 基幹事業のCRO事業の業績が凸凹を繰り返しながらも拡大基調を維持し、研究開発・新規事業投資体力を有する事業体を作り上げるため、CRO以外の柱となる事業の確立し、収益基盤の強化を図るため投資コンサル事業を開始しました。TGBSセグメントを有することで損益の底上げ効果と安定性が確保可能となり、安定配当実施に向けた損益構造に着実に前進していると考えています。 |
質問要旨 | 株価低迷の原因をどう考えるか教えてください。 |
回答要旨 | 株価低迷は、足元の収益が現実として見えてきている一方で、今後の成長性がうまく伝わっておらず、また、同業他社比較等の視点からも株価が抑えられていると考えています。当社のCROは他の安全性試験を主体としているCROとは異なり、創薬技術を提案・提供するCROであり、ご理解いただけるようにしなければならないと考えています。また、業績が期末になるまで明確にならないことが不安材料となっていると考えられます。 |
質問要旨 | 業績の安定化を図るために、12月末決算への変更を検討していただきたい。 |
回答要旨 | 売上のピークが3月なので平準化するためにも、決算期の変更は前向きに検討します。 |
質問要旨 | 尿中がんマーカーどのように市場に出回り利益に貢献するか、技術革新を受けないのか教えてください。 |
回答要旨 | 尿中がんマーカーは、紆余曲折を経ながら現在も開発は継続しています。この診断薬は、技術革新や違う診断法の影響を受ける領域で使用されることはないと考えています。技術革新については常に注視し、先取りしなければならないと考えています。 |
質問要旨 | 安定株主対策を含めて株価対策をしていただきたい。期待感を抱けるような成長性を示していただきたい。 |
回答要旨 | 利益の範囲内で先進的な研究開発に投資し、今後確立した試験技術のアピールや有効なモデルを開示していきたいと考えています。診断薬についても、研究開発を推進できる体力も備わってきたので進めていきたいと考えています。 |
質問要旨 | 診断解析事業の成長性について、どのように考えられるか教えてください。 |
回答要旨 | 診断解析事業の病理診断については、人口減少からM&A等をしない限り伸びは難しいと考えています。一方、子宮頸がんリスク検査であるHPV検査は成長ドライバーと位置付けています。クリニカルシークエンス、コンパニオン診断等のがんゲノム医療の領域は、解析機器の技術革新が早くコストがかかることから、体力の範囲内で取り組んでいきます。 |
質問要旨 | 有配の場合のスケジュールと配当性向の目標について教えてください。 |
回答要旨 | 具体的に配当可能な状況に至っていないので明確なことはお答えできないが、類似企業・同業他社等の一般的な配当性向が目安になるかと考えています。 |