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尿サンプルによる癌診断の測定系に関する特許取得について

平成18年6月29日
熊本県熊本市南熊本三丁目14番3号
株式会社トランスジェニック
代表取締役社長 是石 匡宏
(コード番号 2342  東証マザーズ)
(連絡先)経営企画室  本山 奈瑠美
電話番号 092-736-8010
尿サンプルによる癌診断の測定系に関する特許取得について
 当社は、尿サンプルによる癌診断に利用される高感度免疫学的測定系に関する特許を出願しておりましたが、この度、日本国内において当該特許が成立し、設定登録(特許第3816512号)されましたので、お知らせいたします。

現在、各種癌診断には様々な血中マーカーが汎用されておりますが、早期癌に対する感度が高く、かつ簡便で非侵襲的(※1)な診断方法が求められております。こうしたなか、当社は尿サンプルによる癌診断方法を確立するべく研究に取り組み、平成17年1月24日には尿サンプルによる癌診断に利用される高感度免疫学的測定系に関する特許を出願しておりましたが、この度、日本国内において当該特許を取得いたしました。なお、当社は米国においても当該特許を出願中であります。
本特許を用いたビジネスの進捗状況は、本特許の構成要件である抗ジアセチルスペルミン抗体を複数の診断薬メーカー等に有償提供し、各社が体外診断薬開発の検討を進めております。そのうちの1社とは、製造承認申請に向けて臨床開発を進めていくことについて合意し、「尿中ジアセチルスペルミン測定試薬開発契約」を締結しております。当社は、同契約により、臨床開発及び市販後の製造に必要な当該抗体を有償で提供し、診断薬メーカーが製造・販売した場合にはロイヤリティー収入等を得られることになっております。今後も、複数の診断薬メーカーと同様の枠組みを構築してまいります。
本特許の取得により、当社の開発した抗ジアセチルスペルミン抗体が知的財産権として保護されることになり、当社のビジネスをサポートすることが可能となります。
なお、現時点においては、本特許取得が当社の業績に及ぼす影響は未定であります。
以上
(※1)採血などと異なり、尿など人間の自然な生理現象等を利用する非侵襲的な診断方法では、診断結果に影響を与える可能性のある外部からの不要な刺激や負担を身体に全く与えることなく診断することが可能です。