原発性アルドステロン症研究用抗ヒトHSD3B2モノクローナル抗体の発売のお知らせ
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2014年6月20日 |
会 社 名 株式会社トランスジェニック 代表者名 代表取締役社長 福永 健司 (コード番号 2342東証マザーズ) 問合せ先 取締役 経営企画室長 船橋 泰 (電話番号 03-6693-9571) |
原発性アルドステロン症研究用 抗ヒトHSD3B2モノクローナル抗体の発売のお知らせ | |||||||||
株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、熊本県熊本市)は、このたび研究用試薬「抗ヒトHSD3B2 モノクローナル抗体」を、2014年6月20日から発売いたしますので、お知らせいたします。 【概要】 原発性アルドステロン症は、高血圧症患者の5~20%に見られると報告されています。その病態には片側性腺腫(aldosterone producing adenoma、以下APA)と両側性副腎過形成(idiopathic hyperaldosteronism、以下IHA)があり、それぞれAPAには腹腔鏡下副腎摘出術、IHAには薬物療法の治療法が適用されることから、病態の適切な鑑別は極めて重要です。 このたび販売を開始いたします「抗ヒトHSD3B2 モノクローナル抗体」は、国立大学法人京都大学大学院薬学研究科 岡村均教授らのグループにより、当社独自技術であるGANP®マウス技術を用いて作製されたもので、APA病巣に発現するHSD3B2を特異的に認識し、IHA病巣に発現するHSD3B1を認識しない抗体です。HSD3B2とHSD3B1は92%の相同性があることから、これまで両者を識別する特異的な抗体を作製することは困難でしたが、本抗体の樹立は、GANP®マウスの「わずかな違いを認識する」抗体作製技術が、この問題を解決できた事例を示しております。 このように、本抗体は、APAを特異的に検出する病態鑑別マーカーとなり、適切な治療法選択の研究に寄与することが期待されます。 【製品情報】 1. 販売開始日: 2014年6月20日 2. 製品概要 :
※コスモ・バイオ(株)、フナコシ(株)、和光純薬工業(株)、セティ(株)、(株)免疫生物研究所 4.参考文献 Masao Doi. Isoform-specific monoclonal antibodies against 3beta-hydroxysteroid dehydrogenase/isomerase family provide markers for subclassification of human primary aldosteronism. J. Clin. Endocrinol. Metab. 2014;99, E257-E262. | |||||||||
◆ご参考 GANP®マウス技術 GANP (Germinal Center Associated Nuclear Protein)とは、熊本大学阪口薫雄教授らにより発見された遺伝子で、抗体を産生するB細胞で発現しています。 GANP®マウス技術とは、このGANP遺伝子を過剰に発現させたGANP®マウスを用いて抗体を作製する技術です。GANP®マウスで得られる抗体は、親和性や特異性の高いことが特徴で、診断薬や抗体医薬の開発への展開が可能です。 ◆上記リリースに関連する当社製品・受託サービス情報 ・ GANP®高親和性・高特異性モノクローナル抗体作製受託サービス ・ 抗ヒトHSD3B2 モノクローナル抗体 | |||||||||
以上 | |||||||||
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