血中卵胞機能マーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ
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2014年10月21日 |
会 社 名 株式会社トランスジェニック 代表者名 代表取締役社長 福永 健司 (コード番号 2342東証マザーズ) 問合せ先 取締役 経営企画室長 船橋 泰 (電話番号 03-6693-9571) |
血中卵胞機能マーカーに関する共同研究契約締結のお知らせ | |
株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永健司、熊本県熊本市)は、2014年10月21日、学校法人聖マリアンナ医科大学産婦人科学 河村和弘准教授との「血中卵胞機能マーカーの抗体および測定系開発」に関して共同研究契約を締結することを決議いたしましたので、お知らせいたします。 【概要】 このたびの共同研究は、不妊要因の一つと考えられている卵巣の老化(卵巣年齢※1)すなわち卵子・卵胞数の減少を評価する血中卵胞機能マーカー測定系を構築し、早期スクリーニングと適切な治療の選択を可能にすることを目指すものです。早期の適切な治療法の選択は、不妊治療患者の経済的負担軽減に貢献することが期待されます。 今後、当社と河村准教授は、卵胞機能バイオマーカー候補として絞り込みを行いました新しい分子に対する血中測定系の開発を行い、卵巣年齢測定法の確立を目指します。 なお、当社は、GANP®マウス技術※2技術を用いて将来的な診断薬シーズの開発を積極的にすすめており、このたびの共同研究契約締結は、先に公表しました「中期経営Vision」に掲げました基本戦略における先端医療事業部門の成長ドライバーを推進するものです。 本共同研究契約の2015年3月期連結業績への影響は軽微であり、業績予想に変更はありません。 | |
◆ご参考 ※1 卵巣年齢(残存卵子数) 卵巣年齢とは、卵巣内に残存する卵子の数を指標とする卵巣の状態を反映するものです。卵子は新たに作られることなく、胎児のときに作られた卵子が卵胞組織内に保存され、加齢に伴い減少して不妊要因の一つとなります。 近年、不妊治療現場においては卵巣年齢測定として、発育途中の卵胞から分泌される抗ミュラー管ホルモン(AMH)の検査が行われていますが、個人差が大きいことから、残存卵子数をより正確に反映される卵胞発育過程初期に分泌されるバイオマーカーによる測定システムの開発が求められています。 ※2 GANP®マウス技術 GANP (Germinal Center Associated Nuclear Protein)とは、熊本大学阪口薫雄教授らにより発見された遺伝子で、抗体を産生するB細胞で発現しています。 GANP®マウス技術とは、このGANP遺伝子を過剰に発現させたGANP®マウスを用いて抗体を作製する技術です。GANP®マウスで得られる抗体は、親和性や特異性の高いことが特徴で、診断薬や抗体医薬の開発への展開が可能です。 膵臓がん 膵臓がんは、がんの臓器別死因順位が第5 位ですが、進行期になるまで無症状であること、また、膵臓そのものが体の奥にあることから発見が困難ながんであり、最も悪性度の高い疾患の一つです。現在の診断方法としては、血中のCA19-9、CEA、CA50 等の腫瘍マーカーの測定やCT 等の画像診断が実施されています。 ◆上記リリースに関連する当社製品・受託サービス情報 ・ GANP®高親和性・高特異性モノクローナル抗体作製受託サービス | |
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