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認知症モデルマウスに関する独占実施許諾契約締結のお知らせ

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2015年11月5日
会員マーク
会 社 名   株式会社トランスジェニック      
代表者名  代表取締役社長 福永 健司    
(コード番号 2342東証マザーズ)
問合せ先  取締役 経営企画室長 船橋 泰
(電話番号 03-6693-9571)
認知症モデルマウスに関する独占実施許諾契約締結のお知らせ
 株式会社トランスジェニック(代表取締役社長:福永 健司、福岡市)は、有限会社行動医科学研究所の谷口 泰造氏が保有する「認知症モデルマウス」に関する全世界での独占実施許諾契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。本契約により当社は、当該認知症モデルマウスの製造販売および非臨床試験受託サービスの提供を開始することになります。

 このたび、実施許諾の対象となった技術ノウハウは、有限会社行動医科学研究所の谷口 泰造氏らが開発した、ヒトの認知症と類似した症状を発症する遺伝子改変マウスです。ヒトの認知症にタウ遺伝子の変異が関与することが報告されており、当該マウスは脳に変異タウ遺伝子を発現するトランスジェニックマウスで、ヒトの認知症様の学習能低下を再現することに成功したものです。各種行動試験で高次脳機能異常を示すモデルマウスであることから、認知症モデルマウスとして、新規治療法の開発に貢献することが期待されます。

 当社は、収益性が高く、非臨床試験にも応用可能なモデルマウスの拡充を積極的にすすめており(※)、このたびの「認知症モデルマウス」の導入は、先に公表しました「中期経営Vision」に掲げました基本戦略におけるジェノミクス事業部門の成長ドライバーを推進するものです。

 ※当社製品・サービス: モデルマウス製品ラインナップ

◆ご参考
認知症
認知症とは、正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響がみられる病気で、65 歳以上の高齢者のうち認知症を発症している人は推計15%、約426 万人(2012 年、厚労省)と報告されており、さらに2025 年の患者数は700 万人超の推計が発表されました。認知症には、主に約60%のアルツハイマー型、約20%の脳血管型等があります。薬物療法により進行を遅らせることができますが、完治させる治療法はないことから、効果的な治療法の開発が待たれています。

以上
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