第28回日本分子生物学会年会
◆『Feeder-free TT2 ES細胞を用いた可変型遺伝子トラップによる変異マウスライン樹立』 可変型遺伝子トラップ法を用いてトラップESクローンの単離及びマウスの系統樹立を行う際、ES培養作業をより効率的に進めるため、Feeder-freeで増殖できるサブクローンを単離し研究を進めた。この結果、高いキメラ形成能と生殖能力が確認され、今後の効率的なマウス作製に貢献できることが示された。
◆『可変型トラップクローンのβgeo/EGFP遺伝子置換で見られた表現型の変化』 可変型遺伝子トラップ法は、ベクター内のレポーター遺伝子を任意の遺伝子に置き換えることができる手法である。ベクター内のβgeo遺伝子をEGFP遺伝子へ置き換える遺伝子置換を行ったところ、置換クローンが高効率で得られたうえ、マウスラインも高効率で樹立できることが確認された。置換後のマウスラインにおいて、遺伝子の発現レベル及びホモ接合体では表現型に変化がなく、遺伝子機能解析に利用できることが示された。
2005年12月7~10日 福岡にて開催